叶う。 Chapter1




それに凛ちゃんはメイクもばっちり決まってた。
いつもよりもくっきりとしたアイラインに、グレーのアイシャドウがキラキラしていてとても綺麗だった。


「かなうって、化粧すると変わるね。」

「そうかな?」

「うん、めっちゃ可愛くてびっくりした!」


綺麗な凛ちゃんは、そう言って私をじっと見つめたので私はどんな反応をしていいのか分からない。

上手く表現出来ない時は言葉にする。
昨日先生が教えてくれた通りに私はそれを言葉にしようと思った。


「・・・ありがとう。凛ちゃんもすごく綺麗だよ。」


私がそう言うと、凛ちゃんは更ににっこりとした。
大丈夫、言葉にすればきちんと伝わる。


「なんかそんなこと言われると照れるんだけど!」


そう言って凛ちゃんは少しだけ恥ずかしそうにしていたけれど、わたしと同じようにこう言った。


「お世辞でも嬉しい!ありがとー。」


お世辞ではなく本気なんだけれど、それは伝えなくても大丈夫な気がした。

こういう風に、きちんと言葉にして相手に伝える。
それだけで、こんなにもいつもと違った自分になれる。


私は昨日病院に行って本当に良かったと改めて感じた。