結局、私は何事もなかったかのように家に戻った。
部屋のベッドで色々と考えを廻らせてみたけれど、結局良い解決策は思い浮かばなかった。
それに馬鹿な私には、シオンの心なんて全く想像も出来なかったし、教えられても理解出来るとも思えない。
今までは、シオンとの関係がバレないように意識していたけれど、ひょっとしてシオンはそんなことすら考えてなかったんじゃないかと、ふと思う。
だったらひょっとして、私達の関係をママやレオンが知らないと思っているのは私だけなんじゃないかと一瞬思ったけれど、多分それはないだろうと思う。
もしママが知っていたら、少なくとも今朝のレオンの下ネタ発言に怒ったりしなかったはずだ。
だけれど、それは私には分からない。
そう思えば思うほど、心に霧がかかったようにもやもやする。
たかが、キスをしただけ。
もし、あの場面を誰かに見られたとしても、私とシオンは兄妹なのだから、ちょっと行き過ぎたコミニュケーションで済む話。
シオンもきっとそう思っているに違いない。
さすがに身体を重ねていたら問題どころの騒ぎじゃないけもしれないけれど、レオンだって唇ではないけれどキスしてくるじゃないか。
私はそう思って、これ以上深く考えるのを辞めた。
このおかしな関係は、今に始まった事じゃない。
それに、答えが出ない答えを捜し求めるのは、頭の悪い私には出来る事じゃなかった。

