叶う。 Chapter1





私はゴミをまとめて部屋を出ると、それを持って玄関の扉を開けた。

我が家のゴミ捨ては変わっていて、エレベーター横の見えない位置に置かれているゴミ箱に、ゴミを入れて置くだけだった。

それは何種類かあって、きちんと分別出来るようになっている。
私は時々気になってそのゴミ箱を覗いているけれど、いつの間にかゴミがなくなっている。

多分、五十嵐さんが定期的に捨ててくれてるんだと思うけれど、それくらい自分でも出来るとちょっと思う。
だけれど、それはママと五十嵐さんの契約なので、私は余計なことを言わない。



私がゴミを捨てて玄関に向かって歩いていくと、ちょうど玄関の扉が開く。

中から出てきたのは、シオンだった。

物音一つしなかったから、まだ家に居たことにちょっと驚いた。



今日のシオンは黒い大きめのパーカーに、古着のようなゆったりとしたデニム姿だった。
パーカーのフードをラフに被っているので、時折見えるシルバーブロンドの髪が、その綺麗な蒼い瞳にかかっている。

その姿は遠目から見ても、威圧感たっぷりだし、とっても目立つ。

私は昨日のことを思い出して、少しだけそわそわした。