叶う。 Chapter1




こんな子供に、たくさんのお金や物を買い与えてくれるママの収入は検討もつかないけれど、私は深く考えなかった。

いつか私が大人になって、自分で生きていけるようになったら、この通帳にあるお金も含めてママに恩返し出来れば良いと、そう考えているからだ。

私は財布に入れられたお金の束を抜き取ると、それを2枚だけ残して残りを通帳に入れる用の財布に閉まった。



夕方の4時くらいに帰宅したのに、荷物を片付け終わったのは夜の7時だった。

私は大量に出たゴミを分別して、新しく買ってきた服を綺麗にクローゼットに収納した。

明日の事を考えながらしたその作業はとても楽しくて、気付かないうちにこんな時間になってしまったようだった。


明日は朝からピアノに行って、午後には凛ちゃんと遊ぶ。

凛ちゃんはいつもどんな事をして遊んでいるんだろうか?

そんな想像はとっても楽しくて、すごく緊張するけれど、とても楽しみで仕方がなかった。