叶う。 Chapter1





鏡に向かってそれを自分に合わせてみると、光に反射してキラキラと輝いた。

思わず笑みが零れる。


私はソファに戻り、ネックレスを丁寧に箱に戻すと、次の紙袋を手に取った。

それはさっきよりも大きな袋で、中から出てきたのはママが好んでよく持っている、ブランドの新作バッグとお揃いの財布だった。

何よりもママが良く使っているブランドだったので、デザインは違うけれどお揃いだったのが凄く嬉しかった。

無意識に鞄を開いて、中に詰められた紙を引っ張り出して、財布も同じように開くと、中身を見てびっくりした。

ママは、いつの間にか財布の中にお小遣いを入れてくれたらしい。
その金額は中学生が持ってて良いような金額じゃない。


元々、ママはいつも多すぎるくらいのお小遣いを毎月渡してくれる。
私はいつも使いきれなくてママに返しているけれど、ママはそれを受け取ってくれたことは一度もない。

そして困った私が机の引き出しに現金をしまっていることに気付いたママは呆れた顔をしたけれど、いつか何か欲しい物が出来たら使えば良いと言って、私の名義の通帳を作って来てくれた。

それ以来、私の通帳には毎月お金が増え続けている。