叶う。 Chapter1




ママは自宅に私を送り届けると、直ぐに仕事に向かってしまった。
私は大量の荷物を運ぶのに、玄関と部屋を2回も往復しなくちゃならなかった。

ママは仕事に向かう前に、さっきママが持っていた紙袋を私に渡して来た。


「それも、アンナのだから。」


そう言って、私の頬にキスをした。
私は小さくありがとうを言って、ママを玄関で見送った。


部屋に戻って大量の荷物に占拠されたソファに座りながら、一つずつ荷物を開けていく。

まずはママが買ってきてくれたらしい、二つの紙袋から開けることにした。


一つ目は少し小さめな紙袋だった。
その中には、更に小さな細長い箱が3つほど入っていた。

丁寧に箱をあけると、中から出てきたのはジュエリーケース。

そっと蓋を開くと、中身はシンプルなダイヤのクロスネックレスだった。
そのネックレスは大きすぎず小さすぎず、どんな服装にも合いそうで、私はとても気に入った。

ワクワクしながら、残りの二つも開けてみると、一つは朝、ママが私に着けてくれたのより少し大きめのシンプルなダイヤのネックレス。

そして最後のは一つだけ箱の色が違った。
それは私でも知っているブランドのピンクゴールドのオープンハートのネックレスだった。


それはどれもピカピカに輝いていて、見ているだけで気分が明るくなってしまう。