その後は何となく、こういう服に合わせるのはどういうアイテムが良いかとか、どういう色が良いかとか、店員さんに沢山教えて貰った。
あまり自分から話さない私に気付いたのか、店員さんは私が質問しやすい空気を自然と作ってくれた。
さっきまではママが戻ってくるまで、どうなることかと一瞬思ったけれど、それは取り越し苦労だった。
親切な店員さんのおかげで、私の初めての買い物はとても楽しい時間になった。
「アンナお待たせ、決まったの?」
30分はあっという間で、ママはどこかで買い物をしていたのか、いくつかの紙袋を提げて戻って来た。
「うん。いっぱいあるんだけど・・・」
私が選んだ沢山の服を、店員さんがママに広げて見せた。
ママはそれを嬉しそうに眺めた。
ちょっと多すぎたかもしれない、と一瞬思ったけれど、ママはそんなこと気にもせずに店員さんにこう言った。
「あら、沢山選べて良かったわね。どうもありがとう、じゃあ、それを全部頂戴。」
店員さんは相変わらず笑顔でかしこまりました、と言って商品をレジに運んだ。

