叶う。 Chapter1





「お顔立ちがはっきりしてらっしゃるので、原色がお似合いになるんだと思います。」

店員さんがそう言って手にしたのは、綺麗な赤色で裾部分だけゴールドの縁取りがされたティアードスカートだった。
それはとても可愛いデザインだった。

「・・・可愛い。」

思わず口に出した言葉に、店員さんはにっこり笑うと色違いもありますと言って、次から次へと私の目の前に広げて見せてくれた。

確かにスカートは可愛いんだけれど、私はちょっと不安に感じて店員さんにこう聞いた。

「あの・・・」

「はい?」

「私、あの、背が小さいから、こういうの似合うか分からなくて。」

「大丈夫ですよ、ティアードタイプのスカートはどちらかと言えば、背が小さい方の方がお似合いになります。タイトだと、逆に大人っぽくなるので、お勧めはしません。」

店員さんはそう言って、またニッコリと笑った。

自信たっぷりにお勧めしないと言い切ったこの店員さんに、私はなんとなく好意を抱き始めていた。

普通の店員さんは、何でも似合うと言うし、とにかく色々な物を勧めたりしてくるけれど、そうじゃない事に少し安心感を得たのかもしれない。