病院へ行くには、ママが居る時はだいたい車で行く事が多い。
といっても、病院は車で15分程度なので、もちろん一人でも行ける距離だけれど、用事がある時くらい運転しないと運転できなくなるって、ママがいつもそう言うのでママと出掛ける時はだいたい車で出掛けるのだ。
エレベーターに乗り込むと、ママはいつもと違うキーをエレベーターに差込む。
エレベーターはすぐにそれを認識して、行き先が地下へと勝手に変更される。
このマンションは地下がガレージになっていて、専用のキーとリモコンを持っていないと車の出し入れすらすることが出来ない。
私にはまだ縁もない話だけれど、将来免許を取ることがあれば、もっと気楽な場所に住みたいと少なからず思う。
エレベーターはすぐに地下ガレージに着いて、私とママは真っ直ぐにママの車に向かって歩く。
私は車に興味はないけれど、そこに停めてある車はほとんどが誰でも一度は聞いたことくらいある高級車であることくらいは分かる。
ママの車は良く知らないけれど、スウェーデンの車だと確か聞いたことがある。
ベンツとかBMWとか、私でも知っている車じゃない所が、やっぱりママはおしゃれだと改めて思う。
ママがドアを開けてくれると、私は助手席に乗り込みシートベルトを締めた。
ママは直ぐに反対に回って運転席に乗り込み、車のエンジンを掛けた。

