叶う。 Chapter1





部屋に戻ると私は鞄の中から携帯を取り出し、それを持ってベッドに座る。

画面をつけてロックを解除すると、そこにはメールフォルダに新着があることを示すライトがチカチカと点滅していた。


誰だろう?

不思議に思ったけれど、私は確認する前に充電が切れそうなことに気がついて、慌ててベッドの枕元にあるコンセントに充電器を差し込んだ。


充電器を挿したまま、うつ伏せになって枕を抱えて携帯を確認する。

基本的に、私にメールをしてくるのは凛ちゃんだけだった。

ママやシオン、レオンももちろん私のアドレスは知っているけれど、この3人は用がある時は基本電話をかけてくる。

理由は私にメールを送っても、返事が返って来ることがないからだと思う。

常にマナーモードにしてある私の携帯は、着信なら長く振動しているので気付くことが出来るのだけれど、メールだと気付かないことの方が多い。

だから、メールを送られても家に着くまで気付かなかったり、下手をすれば、翌日の通学時間まで気付かなかったりする。