渡り廊下を通り、 少し暗めの教室に辿り着いた。 教卓には、出席番号の書かれた 座席表が置かれてあった。 書かれてある席に座ると、 睡魔が襲ってきて、机に顔を伏せた。 ガラガラガラ.... 扉が開いた途端、 教室の中が、ざわざわし始めた。 眠たい目を擦り、顔を上げると そこには、黒いスーツに黒縁メガネをかけた、背の高い男の人が立っていた。 「この人、モデルみたい……」 これが第一印象だった。