「浅木くーん!!」



翌日のお昼休み
私は屋上に来ていた。



「……」



さすがにビックリしたのか
浅木くんは目を丸めていた。


作戦成功!!

実は昨日屋上で
浅木くんと別れてから
1度も話すことなく今を迎えた。


いつもしつこいくらい
浅木くんに話しかけていたから
諦めたと思わせる為にあえて話さなかった。


あー……。
辛かった!!



「……昨日の話……。
ちゃんと聞いていたか?」

「うん」



笑顔で言いながら
私は浅木くんの横に座る。



「……」



なんか……。
不機嫌?


顔は無表情に戻っていたけど
浅木くんが醸し出すオーラは恐ろしい。