私のヒーロー

「ヒーローごっこじゃない!!
それよりその人を離しなさい……って……」



不良たちの間から見えた男の子に
すっごい見覚えがあるんだけど!!



「浅木くん!!」

「……」



私が呼んでも
返事すらしてくれない。


まぁ……。
いつもの事だけど。



「何だ知り合い?」

「もしかして彼女?」

「ち……違います!
クラスメートです!!」



不良たちに
変な誤解をされたので否定した。


……でも。
たぶん、私の顔は真っ赤だと思う。


か……彼女!?
ありえない!!