ヒーローになりたい。


その夢は
まだ叶えられそうにはないけど……。



でも……。


ヒーローがこの世の中に
いるって事は分かった。




私のヒーローは



性格はひねくれてるけど
優しくて温かくて


世界で1番……。



私を愛してくれる。





「優輝……。
あなたが私のヒーローだね……」




小さい頃に助けを求めた時に
ヒーローはいなかったけど……。


今はちゃんとここにいる。





「大好き」




誰にも聞こえない小さな声。

でもちゃんと届いたんだね……。




「俺の方が大好きだっつーの」




フワッと後ろから感じる温もり。


この温もりを
私は一生……忘れない。





【END】