「わー……。
青春だね~」

「……熱すぎる」

「翔太、雅人……覗くなって」

「そういう原田も見るな」

「あれ?
稜也……何か怖くない!?」





幸せに浸っていれば
聞きなれた声が私たちを現実に引き戻す。



声が聞こえた方を向けば


幹部と蒼太が
扉から覗くように私たちを見ていた。





「テメェら……。
いい度胸……してるじゃねぇか……」




優輝の眉間にシワが……。

皆が危ない。


そう思って優輝を宥めようとしたけど
もう遅かったみたい。




「待てコラ!!」

「うわぁ!?」




凄い剣幕で追いかける優輝と

楽しそうに逃げる皆。



……結局こうなっちゃうんだよなー……。



私たちが甘い時間を
過ごせる日はいつになる事やら……。



でもまぁ……。
これが私たちにはあってるのかもね?