私のヒーロー

「……私もパス。
姫条くんの性格を
どうこう言う資格ないけど……。
人を騙すような人を信じられない」



学校での
爽やかな性格は作っていたもの。

それを学校の皆が知ったら
少なからず傷つくだろう。


まぁ本当の性格を
見抜けなかった
私たちにも責任はあるけど。




「じゃあバラせよ」




姫条くんは
私の事を見て笑っている。



「そんな事はしないよ。
だって爽やかな人を演じるのには
何かしらの理由があるんでしょ?」



どんな理由が
あるかは知らないけど。


人の秘密を
勝手にバラすような事はしない。