私のヒーロー

「サプライズ成功~」

「蒼太。
お前が1番はしゃいでどうするんだ?」

「そうだよ!!
亜樹が主役なんだから~!」




稜也と翔は分かるけど……。


何で蒼太もいるの!?


よく見れば闇炎の仲間だけじゃない。
紫鬼のみんなまでいる!!




「あー!
闇炎と紫鬼は同盟を組むことにしたから。

これからもよろしくな亜樹!」




それだけ言うと

蒼太はニコニコと楽しそうに
稜也とじゃれ合っていた。



同盟って……。

まぁよく分からないけど……。



これで本当に
稜也と蒼太は仲良くなったって事だね?


よかった……。



2人の間に合った
見えない壁が消えたみたい。



やっと本当の意味で笑いあえるんだ……。




「……」




ちらっと隣を見れば
浮かない顔の優輝が目に入った。



……やっぱり……。
このままじゃダメだよね……。





「優輝。
ちょっと来て!」

「……亜樹?」




私は皆に見つからないように
優輝を連れて優輝の部屋に行く。