私のヒーロー

「どうしたの優輝!?」

「姫条くん!?」

「何かあったのか?」




私たちは戸惑いながら
優輝の顔を覗く。



何で泣いてるの……?




「いえ……。
ただ……嬉しくて……」





そっか……。
優輝も私と同じで……。


家族と上手く
いっていなかったんだっけ。



親の愛を知らなかった私と優輝。



もしかしたら
優輝の方がずっと……。


苦しんでいたかもしれない……。




「……優輝くん。
私たちを本当の親だと思ってね!」

「たくさん甘えてくれよ?」




何かを感じ取ったのか
お母さんもお父さんも
涙の訳を深く聞こうとはしなかった。




「……ありがとうございます……」




優輝は泣きながらも
嬉しそうに笑っていた。



その笑顔に
心がぎゅっと締め付けられた……。