私のヒーロー

「それは違う」

「えぇ……ちょっと違うわね?」



違うって……。
どういう事……?


少し不安な気持ちが芽生える。
優輝もピクッと眉をひそめた。


お父さんとお母さんはニコッと笑うと
私と優輝の手をそっと握る。



え……なに……?




「家族4人でしょ?」

「もう姫条くんは家族同然だからな」




なんだ……。
そういう事か……。


不安な気持ちは一気に消え
嬉しさが溢れ出す。




「確かに!
優輝はもう家族だね!」

「でしょー?」

「いい人を見つけたな?」

「うん!」



「……っ……」




私たちが楽しく話していれば
隣から押し殺すような声が聞こえてきた。



気になって見ていれば
優輝の目からは涙がこぼれ落ちていた。