私のヒーロー

「確かにっ……」

「つい……」



3人が笑う声が
空に消えていく。



穏やかな時間が
ゆっくりと流れていく。




「……亜樹……。
お前さえよかったら……」

「また……。
1からやり直さない……?」




お父さんとお母さんは

まるで打合せしたかのように
ピッタリのタイミングで言葉を続けていた。





「……今度はもう……。
逃げ出さないって約束しなきゃね?」




私は笑顔で小指を前に出す。




「……まだまだ子供みたいね」

「あぁ……でも……。
それがこの子のいい所かもな」




ん?
なんか今……。


馬鹿にされたような気が……。



まぁいいや!!



私の小指に絡まる

お父さんとお母さんの小指。



2人と初めて交わす指切りは
凄く心が温かくなった。