私のヒーロー

「でも……もういいの」

「え……?」

「もういいって……?」




首を傾げる2人に
私は補足するように言葉を足していく。




「私も2人から逃げ出したし
結婚の事も無しにして貰った。


私たちはお互いに
傷つけあったって事だよ」




私たちは最初から
向き合おうとせずに逃げ出した。



もし少しでも
真っ直ぐにぶつかっていたら


きっと
“いい家族”に慣れてたんだと思う。




「亜樹……ごめんなさい」

「すまなかった……」




何度も謝る2人。


それを見た私は
何故か笑えてきてしまった。



1人でクスクスと笑う私を見て
困惑しているお母さんたち。




「何回……謝るの?」

「あっ……」

「あっ……」



私が言えば
顔を合わせて固まってしまった。



そして……。