私のヒーロー

顔を上げれば
優しい顔をした優輝と目が合った。




「それでこそ亜樹だ」

「ちょっ……!」




頭を撫でられたかと思ったら
ポンッと軽く肩を押される。



声には出ていなかったけど
優輝の唇は静かに動いていた。




“がんばれ”
そう見えた……。



……ありがとう。



私……ちゃんと……。
向き合ってきます。



2人の言葉が嘘か本当かなんて
どうでもいいんだよね?



だって……。


この先にどうなるのかは
これからの私たちの行動次第だもんね。




「確かに……。
私は凄く傷ついた」




私は真っ直ぐに
お父さんとお母さんを見る。



2人の顔は哀しそうに歪みながらも
その目はちゃんと私を見てくれている。