私のヒーロー

『お前なんて必要ない』



小さい頃に2人に
言われた言葉が頭をグルグルと回る。



嘘だ……。
私が大事なんて嘘だ!!



頭ではそう思ってるのに……。


私の心は……
お母さんやお父さんの言葉を喜んでいる。





「っ……」




どうしていいか分からず
ただ俯いたまま私は体を震わせる。



お母さんたちの言葉を信じたい。



でも……。
信じて傷つくのはいやだ。



もう……。
哀しい想いはしたくないの……。




「亜樹」

「……優輝?」




温かい声が聞こえてきたと思ったら
ふわっと頭に温もりを感じた。





「亜樹の両親は……今……。
変わろうとしているんだ。

それなのに今度は
亜樹が逃げ出すのか?」




私が……。
逃げ出す……?


そんなの嫌だよ……。



今までたくさん逃げてきたんだもん。



もう……。

逃げるのは終わりだって
そう……決めたから。