私のヒーロー

病院から出れば
見慣れた顔が目に映る。




「稜也!!」

「亜樹、姫条。
お客さんだ」




それだけ言うと
稜也はスタスタと歩いて行ってしまった。



それにしても……。
お客さんって……?



不思議に思っていれば
目の前には2人の中年の男女が立っていた。




「お父さん……お母さん……」



私の目に映るのは
間違いなく私の両親だった。



何でここに……。



気まずくなって私は横を向く。




「……いきなり来てごめんなさい。

……姫条くんから
亜樹が刺されたって連絡があって……。


何度も何度も
ここに来たんだけど……。

どうしても最後の勇気が出なくて……。
今日を迎えてしまったの……」



優輝から連絡?

隣を向けば

しれっととした顔で
違う所を見ている優輝が目に入った。