「さっさと帰れ。
2人になりてぇんだよ!!」




『しっし』と言いながら
優輝は病室から3人を追い出していた。




「もーせっかく来てくれたのに!!」

「そう言いながら
嬉しそうな顔してんのはどこのどいつだよ?」



優輝はワシャワシャと私の頭を撫でる。



ま……まぁ。
嬉しいのは認めるけど!!


いちいち
言わなくたっていいじゃん!!




「うるさいなー。
嬉しいんだから仕方ないでしょ!?」

「ばっ!?
デカい声で言うんじゃねぇよ!」




恥ずかしいなら
最初から言わないでよね!!




「ほら!
さっさと行くぞ」

「うん!」



私の腰を支える様に
腕を回す優輝。




「歩けるか?」

「大丈夫だよ!」



心配しすぎだよ。

もうゆっくりなら歩けるし!!