私のヒーロー

「しかも……。
窓から出て行ったんだよ!?」

「シーツ使うとか
変な知恵を出すな!」




翔も雅人も……。
それ以上は言わないで!!



優輝の顔がヤバいから!!

黒い笑顔を浮かべてる!!




「亜樹」

「……はい」



優輝の顔が恐ろしすぎて
思わず敬語になってしまった。




「無茶ばっかりしてんじゃねぇよ!!」




優輝の怒鳴り声が
頭に響き渡る。



そのせいか頭がクラクラしてきた。





「ごめんなさい」

「何で来たんだよ!!」



何でって
そんなの決まってるじゃん……。




「早く……
優輝に会いたかったから……」




それしかないでしょ……。