私のヒーロー

「亜樹」

「なーに?」




優輝の顔が優しくなった?

さっきまで怒ってたのに……。


そう思っていれば
唇が色っぽく動く。




「愛してる」




言葉と同時に
柔らかい感触が私の唇を支配した。



「ん……」

「……」



私と優輝の息遣いだけが
倉庫に響いていく。




「何かエロい……」



やっと唇が離れたと思ったら
真っ赤な顔で優輝は呟いた。



……うん……。




「変態」

「なっ!?」



でもね……。
私はどんな優輝でも。




「愛してるよ」



私の言葉に
優輝はますます顔を紅くする。



あははっ!

凄く可愛い!!