私のヒーロー

「亜樹……お前が欲しい」




顎をクイッとあげられ
そのまま固定される。



低い声。


だけど妙に色っぽい声に
私の心臓は高鳴る。




「私は……。

もう優輝のモノだよ?」


「……まぁ……今はな?」


「え……?」




“今は”ってどういう事……?



そう思っていれば
ゆっくりと優輝の唇は動いた。




「これから先……。
俺とお前が生きている限り……。


お前の愛は……。
ぜんぶ……俺のモノにしたい」




そ……それって……。



つまり……。




「プロポーズ……!?」

「なっ……!?

あーちがっ!!
違くないが……」



1人でパニくる優輝。
でも私もそれ以上にパニクッてるよ!!