私のヒーロー

「優輝!!」




目に映ったのは


壁に寄りかかりながら
目を閉じる優輝の姿だった。




「亜樹……?

これは夢か……?
それとも現実か……?」



私が駆け寄れば
ゆっくりと目が開かれ
優輝の手が優しく私の頬に伸びてくる。




「現実だよ!
夢なんかじゃない……!」




頬に感じる温もりに……。


優輝の大きな手に
私は自分の手を重ねる。




「そうか……
無事だったんだな」




安心したように笑う優輝。



その顔を見たら涙が出てきた……。





「泣き虫だな……」

「うるさい」

「口も悪いし」


「……うるさい」




ボロボロと泣いていれば
優輝は私をゆっくりと引き寄せた。