「っ……。
おぉ……生きてる……」




背中に痛みが走るものの
何とか大丈夫そうだ。


無事に着地できてよかった……。



ほっと胸をなでおろし
病室を見上げる。



シーツの残骸が
ユラユラと揺れていた。



……みんなごめんね……。



直ぐに戻るから……。


待っててね。




「行ってきます」




小さく呟き
私は前へと歩き出す。