「……せーのっ……」



掛け声とともに
私は窓から出る。



シーツは2枚しかなかったし
1階まで届かなかった。



だから途中で
飛び降りなきゃいけない。



大丈夫かな……?
ってか……傷口塞がってるよね?


また開いたら私……。
今度こそ……。



って……。
今はそんな事を考えている場合じゃないか!




もう少しでシーツがなくなる。
飛び降りる準備をしなきゃ!!



今は夜だし……。
誰も人はいない。



無事に着地できそうだね……。



そう安心しかけた時


ビリッと
聞きたくない音が耳に入ってきた。




「わ!?
シーツが……」




破れた!?


まだ落ちる心の準備が
出来てなかったのに……!!



私の気持ちを無視しながら
体は下に落ちていく。