私のヒーロー

「亜樹……!!」




気が付けば稜也だけじゃなく
雅人と翔も私を抱きしめてくれていた。



苦しいけど……。



でも……凄く嬉しい……。




「亜樹……無事でよかった」

「亮祐……」



亮祐は私の頭を撫でながら
優しく笑ってくれた。



皆が私の事を

どれだけ心配してくれていたのかが
痛いくらいに伝わってくる。




申し訳ないって思うけど……。


少し嬉しいかも……。


こんな事は口が裂けても
皆には言えないけどね。




「そういえば……優輝は……?」




さっきから姿が見えない優輝。


それに寂しく思って聞けば
皆の顔が心配そうに歪んでいた。



皆が黙る中
亮祐はゆっくりと口を開いた。




「ほら!
今日クリスマスイブだからさ!

ケーキを買いに行ったよ」



でも返ってきたのは
その表情と全く違うものだった。