私のヒーロー

神崎 亜樹Side-------------------



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『はぁ……。
ここはどこなのよ……?』




深いタメ息と共に
私の力ない声が響き渡る。



今……
私は真っ白な空間に1人でいる。



歩いても歩いても
辺りは白い光で包まれていて
他には何もない。




私って……。
死んだのかな?



刺されたし……。
その可能性はなくはない。



だけどさー……。


死んだら死んだで
何か報告くらい欲しいよね!?



何で訳も分からず
ずっと歩いていなきゃいけないのよ!?



不思議と“疲れた”って感覚はないけど……。



心の“虚しさ”は
痛いくらいに感じている。



優輝たち大丈夫かな……?
怪我してないかな……?



危ない事……。
してないかな……?



それが気になって仕方がない。