「……そうだな……。


起きてそうそう……

コイツに哀しい顔を
させる訳にはいかないもんな……」





姫条の顔はギコチナク緩んでいった。

今はそれでもいい。


亜樹が起きた時に
心から笑えればそれでいい。




「あぁ」



俺は短く答え亜樹に
視線を移す。



亜樹……。


早く目を覚ましてくれ。



お前がいないと
調子が狂っちまう。



闇炎の奴らも俺も……。



なにより姫条が……。
狂って壊れてしまう。




アイツを救えるのはお前だけだ。



だから……。
姫条の為に早く起きろよ……。