私のヒーロー

浅木 稜也Side-----------




亜樹……。


何で俺なんか庇ったんだよ……。




俺を庇わず真っ先に
姫条の所に行けば


お前が……
刺される事なんかなかったのに……。



亜樹の優しさが
俺の胸を痛める。



アイツの目には
姫条しか映っていない事は
十分に分かっている。



だけど……。
俺は……。




お前が好きなんだ……。


親友って
言葉じゃおさまらないほど……。


お前を愛してる。




いつからだろうな?



しつこく付きまとってくるお前を
鬱陶しく思わなくなったのは……。




お前が俺に話しかけてくるのが
嬉しくなったのは……。



たぶん……。


俺は……。
ずっと前からお前が好きだったんだ。



姫条と出会う前より
ずっと早く……。



お前に恋していた。