私のヒーロー

「亜樹……。
優輝と亮祐が来たよ」




病室に入れば
そこはまるでドラマの世界だった。


酸素マスクをして
変な機械に繋がれている亜樹。



その傍で浅木が
亜樹の手を握りしめていた。





「姫条……。
傍にいてやれ」



浅木は俺に気が付くと
そっと亜樹の傍から離れる。



俺は入れ替わる様に
亜樹の傍に行く。




「亜樹……」




静かな病室に
機械音だけが響く。



その音がいやにデカく感じる。




「……綺麗な顔しやがって……。
早く……目を覚ませよ……。


なぁ……。
俺たち……やっと仲直りしたんだぞ?


なのにこんなの……。
あんまりだろーが……」





ポタポタと俺の涙が
亜樹の顔に落ちていく。



いつもみたいに……。
元気に笑ってくれよ……。