私のヒーロー

「病院について……
すぐに手術が行われたんだ。


手術は無事に成功したって……」

「よ……よかった……」




翔太の言葉に俺は
ホッとして胸ぐらから手を離す。




「っでアイツは……?
まだ寝てるんだよな?」



眠った顔でもいい。
今すぐにアイツの顔が見たい。




「……寝てるよ……。
もう……ずっと寝たままかも……」

「は……?」

「どういう事だ?」




俺は呆然と翔太を見る。

ずっと寝たままとか……。
変な冗談……言うんじゃねぇよ。



でも翔太の顔を見れば分かる。
これは冗談なんかじゃない。



本当の事だって……。




「刺されたところが悪かったって……。

もう少しずれてたら
即死だったみたい……。


即死は免れたけど……。
いつ目を覚ますかは分からないって。


目を覚ます確率の方が
少ないって……医者に言われたんだ……」



翔太はそれだけ言うと
黙ったまま歩き出す。