私のヒーロー

病院に着いた時には
俺も亮祐も汗だくだった。


冬なのにこんなに
汗をかいている俺たちを見て周りの奴らは
驚いた目で見てきた。


でも今はそんな事……
どうでもいい!!




「亜樹は!?」




病院の受付の所で
叫べばナースたちは
戸惑ったような顔をしていた。



「亜樹……?
苗字は……」

「優輝!亮祐!
こっちだ!!」




ナースの言葉を遮る様に翔太が
手招きをしている。



俺と亮祐はナースに礼も言うことなく
翔太に駆け寄る。




「亜樹は大丈夫か!?」

「……」



翔太は言いにくそうに
俺から顔を逸らした。




「おい……答えろよ!!」




何も喋らない翔太に腹が立って
俺は翔太の胸ぐらを掴む。




「やめろ優輝!」




亮祐が止めに入ってくるが
今の俺には届かない。