私のヒーロー

「それなのにお前はっ!!
アイツの想いを踏みにじるのか!?


いつまでここでウダウダするつもりだ!!」




そう言って亮祐は
俺の胸ぐらを掴み無理やり立たせた。




「お前はそれでも闇炎のトップか!?

仲間に助けられて……
その仲間が危ないって時に
何をやってるんだ!!」




亮祐が怒鳴る事なんか滅多にない。


それだけ亜樹や俺を
想ってくれていることが分かる。


だが……。




「怖いんだよ……。
アイツが……。

俺の前から消えていきそうで
怖くて怖くて……」




俺の声とは思えないほどの
情けない声……。


いつもそうだ……。


亜樹の事になると俺は
凄く臆病になる。


アイツが大切だから
失いたくないって気持ちが
俺を臆病にするんだ……。




「亜樹は消えたりなんかしない。
お前たちの絆は何があっても切れない」





亮祐の言葉が
俺の背中を優しく押してくれる。