私のヒーロー

哀しみに歪む優輝の顔。




「な……泣かないで……」



優輝の目からは涙が溢れ出ていた。


私はそっと優輝の顔に手を近づける。




あー……。
背中がズキズキする……。


って言うか……。
何ともいえない痛みが広がっていく。




「亜樹……亜樹……」




優輝の顔を見て分かった。


あー私……刺されたんだ……。




でも……間に合ってよかった……。





視界がだんだん霞むのが分かった。


目の前にある優輝の顔が……。
よく見えないよ……。




「ゆう……き……」

「亜樹!?」



声まで出にくくなってきたし……。

こりゃ……重症だな……。




「無事で……よかっ……た」




私がそう言えば

優輝の目にどんどん光が
なくなっていく気がした。