私のヒーロー

目を向ければ


優輝と稜也に向かって
不良たちが走っていた。



やばい……!!


私は考える暇もなく走り出す。


不良たちの手には
ナイフが握られていた。



2人は目の前の敵でいっぱいいっぱいだ。


私が助けるしかない。



でも……どっちを……?
優輝と稜也の間には少し距離がある。


両方を助けるのは不可能に近い。



だけど!!
私は2人とも助ける!!



頭が瞬間的に働き
助けられるルートを探してくれる。


私は本能のまま足を動かした。




「伏せて稜也!!」




私は地面を蹴とばし高く飛び上がる。




「……」




そして稜也が伏せたところで
そのまま男に殴り掛かった。



「うっ!!」



ナイフが手からこぼれ落ちたところを
確認して私はすぐさま走り出す。