私のヒーロー

「はっ!?

蒼太……自分が何を
言ってるのか分かってるのかよ!?」



紫鬼のみんなは蒼太を
戸惑ったような目で見ていた。


まぁ……。
そりゃそうだ。


闇炎に手を貸す
メリットなってないんだもん。



楼孤につけば

邪魔な闇炎が消えて
自分たちは得をするかもしれないけど。




「俺は……もう間違えたくないんだ。

こんな卑怯な手を使って
不良界の頂点を目指しても意味がない。


アイツらみたいに……。
真っ直ぐ生きたいんだよ」




“アイツらみたいに”
そう言った蒼太の目は私や稜也


そして闇炎を見ていた気がした。




「ったく……。

仕方ねぇか!
トップが決めた事だもんな!」



タメ息をつきながらも
紫鬼の皆は笑顔を浮かべていた。



……ありがとう……。


蒼太……。



アンタのお蔭で
いい空気が流れ始めてきた。