私のヒーロー

「おっと!!」

「避けんじゃねぇよ!!」




いやいや!
素直に殴られる馬鹿はいないでしょ!!



今は殴り合いの真っただ中。


大量の不良たちが
一気に私たちに襲いかかってきている。




「小さいくせに調子にのってんじゃねぇよ!」




小さい?
この人は何を言ってるんだろう?




「強さに身長は関係ないよ」




殴り掛かってきた男の腕を掴み
そのまま投げ飛ばす。


ケリをかまそうとした男の足を
右腕でとめ逆に蹴り飛ばす。





「な……なんだこの女!?」

「強すぎる……!」




不良たちは私を見ながら
唖然とした顔をしている。



私は誰にも負けないよ?


だって私には……。

たくさんの仲間がついているんだもん!