私のヒーロー

「亜樹!!」

「稜也!!」




後ろを振り向けば
そこには幹部3人と闇炎の皆がいた。



みんな……
来てくれたんだ……。


あぁ……。
なんか凄くホッとした。



人数は向こうの方が圧倒的に多いし
状況は不利な事には変わらない。


でも……。
皆の顔を見るだけで安心する。


もう大丈夫だって思えてくる。



脱力感しかなかったはずの体。


でも皆を目の前にしたら
どんどん力が湧いてきた。



戦意が私の中で再び芽生え始める。


それは稜也も同じみたいだ。


グッと拳を握り
楼孤のトップを睨みつけていた。






「……さぁ……
反撃開始といきますか」



ニッと口角をあげ
私も楼孤のトップを見た。



今まで私と稜也を騙してきた分……。
ちゃんとお返ししなきゃね?



悪い事をしたら駄目って事を
教えるのもヒーローの仕事だもん!