「亜樹さん!稜也さん!
お帰りなさーい!!」

「ただいま」



闇炎の倉庫に戻れば
私たちを見て嬉しそうに笑う仲間たち。

この顔を見ると


自分が選んだ道が
正しかったのか分からなくなる。


でもその笑顔は私たちが守るから。




そう決意して
幹部の扉に向かって歩き出す。




「亜樹……。
いいのか……もう……。

後戻りは……」

「自分で決めた事だから」



稜也の言葉を遮るように私は言った。



後戻りはできない。
そんなの分かってるけど……。


言葉にしたくない。

まだ……
認めたくないのかな……。


優輝たちとお別れなんて
……そんなの嫌だよっ!!




「そうか」

「……うん」



哀しく笑う稜也。

もうそんな顔しないでよ……。


決心が鈍るじゃん……。



深く深呼吸をして
私は幹部の部屋の扉を開けた。