「本当に傑作だな!!
姫条は仲間2人に裏切られるとは!!


しかも1人は愛する女ときた!!
無様すぎる!!」



楼孤のトップが笑えば
周りの人たちも笑い出す。




「くだらない……。
何がおかしいのよ……」



ボソッと口に出た言葉は
男には届いていたみたいだ。



「今……何か言ったか?」

「言ったよ。

アンタらみたいに
卑怯な事しか出来ないクズに
優輝が負ける訳ない……って」


私が笑えば男の仲間らしき人が
私に殴り掛かってきた。



何でもかんでも……。
暴力か……。


本当にくだらない。


私は殴り掛かってきた人の
拳を手で掴み睨みつける。



「ひぃ!?」

「これくらいでビビるんだ……。
情けないな~……」

「何だとこの女!!」

「調子にのってるんじゃねぇぞ!!」



ギャーギャー騒ぐ男たち。

調子にのってるのはアンタ達でしょうが。




「まぁ落ち着け」



そう言ったのは楼孤のトップだ。