「ずっと助けて貰ってばっかりだった。

だから……。
まとめてお前に返す。


後は俺が何とかするから。


だから……。
お前は姫条の所に戻れ」




なによ……。
ぜんぶ1人で決めちゃって。


何が『助けて貰ってばっかりだった』よ。


私が方がたくさんっ……。
助けてもらった……。



ごめんね……。
そんなに苦しませちゃって。


でも大丈夫だよ。
もう……大丈夫。



私は深く息を吸って
楼孤のトップの方を向く。




「私を……仲間にしてください」



ごめん鈴香……。
私は真っ直ぐにぶつかれなかった。


でもこれがきっと……。
正しい選択だよね……。




「ふ……ふはははは!!

もちろん大歓迎だ!!」



耳につく笑い声。


それすらもう……。
私にとってはどうでも良かった。