私のヒーロー

だから私は
あなたを光の指す場所に連れて行く。




「亜樹……
お前はもう俺に近づくな」



稜也の目が一瞬だけ……
光を求めた気がした。


でも……すぐに
元に戻ってしまう……。




「稜也は1人なんかじゃない!
私がついてる……だから……!!」

「じゃあどうしろって……?

俺とお前がアイツらの元に戻ったとして
一体……何が出来る……?」




稜也は私を真っ直ぐに見つめる。


その目を見てると

稜也の“苦しみ”や“哀しみ”が
私に乗り移ってくる。




「それは……」

「何もできないだろ……?
力の差なんて目に見えてる。


姫条を苦しませるだけだ」




稜也……。




「俺はアイツらにに出会って
毎日が楽しかった」



震えた声が私の胸に突き刺さる。