私のヒーロー

「俺の仲間が悪かったな」



……仲間……?


その言葉に私は頭が真っ白になった。

いや……。
初めからこうなる事は予想していた。


稜也が自分を犠牲にして

優輝たちや私を守ろうとする事は
なんとなく分かっていたのに……。




「あぁ紹介が遅れたな。

コイツは楼孤の幹部の浅木 稜也だ」




はっ……ははっ……。



目の前に現実を叩きつけられると
笑いしか……出てこない……。



今……私はようやく
鈴香が言っていた事が分かった。



自己犠牲をして助けられても……。
ちっとも嬉しくない……。

哀しくて辛くて……。


頭がおかしくなる……。





「泣くなよ亜樹!
お前も俺の仲間に入れてやる。

これからは闇炎の幹部としてじゃなく
楼孤の幹部として生きていけ」



耳につく笑い声と共に
残酷な言葉が聞こえてきた。



私が楼孤の幹部……?


そんなのなる訳……。


優輝を裏切れるわけない……!