私のヒーロー

他に私の傍にいたのは……。



「稜也……?」



稜也しかいない……。


ズキズキと痛む脇腹。


でももっと痛いのは……。
私の心だ……。



稜也に殴られた事はどうだっていい。


ただ……。

稜也が苦しむ前に
助けられなかった自分が……


すごく憎い……。





「おい……
やりすぎだ稜也。


悪かったな亜樹。
大丈夫か……?」




楼孤のトップは
私に笑顔を向けている。


でもそれは優しさからの物ではない。


こうなる事が全て分かっていたんだ。


それが……目の前で起きて
楽しくて仕方がないって感じ……。



ふざけるなよ……。


稜也を苦しめて
私たちを切り裂いて……。


何が楽しいのよ!!